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アノマリー投資とは

アノマリー投資とは

理論的、科学的に説明できない事象をアノマリー(Anomaly)といいます。投資の世界でも、原因が分かっていないけれど、言い伝えとしてよく言われる事象があり、それを投資の際の参考にすることも珍しくありません。

アノマリー投資とは

通常、株価が上がるには「業績の上方修正(企業が予想を上回る利益を出すこと)」や「新商品の販売好調」または「金利の低下」など、何かしら経済的に裏付けられた理由があります。

ところが、「2月・8月は株安」など、原因が明確に説明されていないけれども、時期と株価の方向性が結び付けられた言い伝えがあります。それを参考に投資するのがアノマリー投資です。

理論的に原因・結果が明確でないことを材料にして株式投資を行うことは、通常、勧められませんが、株式市場の性質として、ある合理性はあります。高い値段でも買いたい人が多ければ株価は上がり、低い値段であっても売りたい人が多ければ株価は下がる、原因がはっきりしていなくても一定方向に人が動けば株価は確実に動くのです。

このことから、アノマリーを参考に動く人が多いのであれば、そのアノマリー通りに株価が反応します。つまり、「2月は株安」という言葉に従う人々が、2月に株式を売却するならば、その通りに株安が実現することになります。

アノマリー投資の注意点

アノマリーに対して敢えて裏をかくような動き、例えば「2月が株安ならば、むしろ買っておこう」と考える投資家が多ければ株価は下がらなくなります。また、有効な経済対策が打ち出されるなど強力な材料があれば、アノマリーは無視されて株価は上昇します。したがって、アノマリーを優先に株式の売買を決めるのは無謀というものです。

なお、アノマリー(理論的根拠がない)と思われていても、実はそれなりの理由があることもあります。そのような言い伝えは、知っていて損はないものと思われます。

アノマリーの例

5月には株を売って、どこかへ行け(Sell in May and Go Away)
これは米国発祥ですが、最近は日本でもよく聞く言葉となりました。米国では、長い夏休みを取る人が多く、6月から8月にかけては相場が閑散として株価が下がりやすいので、そうなる前の5月には株式を売って夏を迎えようという意味です。

日本では、これが単に「5月は安い」という意味で使われています。日本には、5月に関して「鯉のぼりの季節が過ぎたら株は売り」という言葉もあります。機関投資家の買いが一巡する時期といわれていますが、明確な根拠ではないように思われます。

彼岸底

9月のお彼岸(秋分の日前後)は、中間決算に向けた売却がピークを迎えるとされ、高値が付きづらい月といわれています。

曜日に関するアノマリー

月曜日は安く、金曜日は高いといわれています。株式市場へのインパクトを考えて、悪いニュースは取引のない週末に発表することがあるため、その悪材料を受けて、月曜日は売られるといったところでしょう。

また、その反動で水曜日あたりから金曜日に向けて上昇するとされ、月曜日の終値で買い、金曜日の始値で売るのが有効との考え方もあります。

ただし、最近の説では、週の前半は上がりやすく木曜日の後場に急変して週末にかけて下がりやすいとの見方もあります。それは、機関投資家などが週末にポジション(保有株)を整理するのが原因といわれていますが、それも機関投資家が占める割合が大きい相場の場合には当てはまるかもしれません。

アノマリー投資をしたい場合は自分で過去データ等を検証し、納得できる法則を見出すことが必要と思われます。本来的には、経済的イベント、カレンダーをしっかり押さえ、その上でアノマリーを補助的に使うのがよいでしょう。

例えば、毎月第1金曜日は米国の雇用統計が発表されます。ニューヨーク時間の午前8時半、日本の金曜日21時半です。その結果によっては米国市場が大きく動き、週明け月曜日の日本市場にも影響が考えられます。

そのため、雇用統計に不透明感が強い場合は、株式を保有したまま週末を超すことをさけて金曜日に売りが出ることがあります。

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