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オシレーター指標を見るモメンタム分析

オシレーター指標を見るモメンタム分析

テクニカル分析手法には、大きく分けてトレンド系とオシレーター系がありますが、今回はオシレーター系のモメンタム分析について解説していきます。

モメンタム分析とは

モメンタム(momentum)とは、「勢い」あるいは「運動量」を意味します。そして、値動きの変化率を見ることで、買いのタイミングなのか売りのタイミングなのかを判断する分析手法をモメンタム分析と呼びます。

トレンド分析などと同様、テクニカル分析の一つですが、トレンド分析が方向性を示すのに対し、モメンタムはその方向性の勢いを示します。モメンタム分析は、価格の変化率を見るため、算式で表すと次のようになります。

モメンタム = 当日の価格-n日前の価格

例えば、10日前の株価が45,000円で現在の株価が50,000円ならば、「50,000円-45,000円=5,000円」ということになります。
非常に算式が簡単なため、誰でも使えるという特徴があります。

モメンタムの見方

モメンタムは、0を分岐点として0より大きい場合には、「強気」、0より小さい場合には「弱気」と判断します。そして、プラス圏にあってもさらに上昇している場合には、より強い動きと判断されます。

それが横ばいになってきたら、勢いが弱まってきていると判断されます。同じように、マイナス圏にあって、さらに、下落する場合には、下落の勢いが強いことを意味します。それが横ばいになってくれば、下落の勢いが弱まってきたと判断されます。

特に、マイナス圏からプラス圏に転換した場合には、「買い」、プラス圏からマイナス圏に転換した場合には「売り」のシグナルとされています。上記の例では、モメンタムが5,000円と0より大きいので「強気」と判断できます。そして、5,000円という値幅が、過去の価格の推移から見て大きい場合には、より強い相場ということになります。

買い、売りのタイミング

モメンタム分析は、株価のトレンドに先行していると考えられているので、前述の通りモメンタムがマイナス圏からプラス圏に上昇したら、「買い」、逆にプラス圏からマイナス圏に下がったら「売り」と判断されます。

ただ、モメンタム分析は、比較的短期間の値幅の動きを見るので、突発的なニュースや市場環境の変化による影響を受けやすく、いわゆるダマシのシグナルとなる場合があります。したがって、モメンタムの平均線を活用したり、トレンドライン分析を併用したりして、ダマシを回避する必要があります。

モメンタムという聞き慣れない言葉に、最初は難しいものと思われた人もいるかもしれませんが、内容は単なる価格差にすぎません。誰もが自然と見ているものを、指標化したものと言えます。

テクニカル分析は、自分と同じ考え方の人が多ければ多いほどその精度が上がるので、難しい指標よりも、シンプルで誰もが分かりやすい指標の方が信頼性は高くなります。

モメンタム分析は、価格の差を見るだけのシンプルなものだけに、非常に信頼性の高い指標と言えます。中には、簡単すぎてつまらないと思う人もいるかもしれませんが、トレンドラインと共にぜひ一度、気になる銘柄で確かめてみて下さい。

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