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テクニカル分析の1つ。一目均衡表の見方

テクニカル分析の1つ。一目均衡表の見方

日本人が生み出したテクニカル指標として、一目均衡表というものがあります。非常に複雑な指標で、完全に理解するには相当に大変なものです。今回は、基本的なところに絞って解説していきます。

一目均衡表とは

一目均衡表とは、時間に関する考え方に着目して考えられた指標です。一般的に、テクニカルチャートは「値幅」が重視されますが、「一目均衡表」は、相場の本質的な変動要因を株価の「値幅」よりも、「時間(日柄)」を重んずるところに特徴が見られます。

買い方と売り方の2つの均衡が崩れた方へ相場が動く、そして、一目瞭然でそれが明らかになるということで、「一目均衡表」と命名されています。 かなり難しい指標の一つですが、基本の部分を理解するだけでも投資をする上で参考になります。

一目均衡表の計算式について

「一目均衡表」では、いくつかのラインを組み合わせて相場のトレンドや下げ止まり、上げ止まりを判断します。ラインの数は多くなるものの、一つひとつのラインはそれほど難しい計算をしているわけではありません。

(1) 基準線

過去26日間の平均値になります。平均より上か下かで相場の方向性を判断します。もっとも基本となるラインです。

(26日間の高値+26日間の安値)÷2

(2) 転換線

過去9日間の平均値になり、比較的短期間の株価の動きを見ます。トレンドが強い場合には、株価は基準線まで下落せずに転換線で反転する傾向があります。

(9日間の高値+9日間の安値)÷2

(3) 先行スパン1、先行スパン2

先行スパン1と先行スパン2の間を「雲」と言い、それが上なら抵抗帶、それが下なら支持帶となります。
先行スパン1=(基準線+転換線)÷2 計算結果を26日先に記入
先行スパン2=(52日間の高値+52日間の安値)÷2 計算結果を26日先に記入

(4) 遅行スパン

時間軸をズラして株価と同じ動きをすることから、遅行スパンが下がり株価との乖離が大きくなった時点で売りと判断されます。

当日の終値を26日さかのぼって記入

一目均衡表の基本的な見方

(1) トレンド分析

一目均衡表は、トレンド系とオシレーター系を組み合わせたチャートですが、非常に複雑なチャートなので、まずはトレンドと売り買いのタイミングを把握するという使い方を覚えましょう。トレンドは、基準線と転換線の位置関係で把握します。転換線が上なら上昇相場、下なら下落相場となります。

また、売り買いのタイミングは、転換線と基準線がクロスした時点で判断します。転換線が下抜けしたら売りだし、上抜けすれば買いとなります。また、先ほど先行スパン1と先行スパン2の間を「雲」と説明しましたが、雲は抵抗帶、支持帶となるので、雲に近づいた段階で反転すると判断できます。

(2) そのほかの判断要素

強い買いのポイントとされる「三役好転」と、強い売りのポイントとされる「三役逆転」があります。ここで言う、「三役」とは、①株価が雲を上回っているか下回っているか、②転換線が基準線を上回っているか、下回っているか、③遅行スパンが26日前株価を上回っているか、下回っているか、を言います。

この3つの条件の中で、3つ全て「上回っている」場合を「三役好転」と言い、3つ全て「下回っている」場合を「三役逆転」と言います。

以上のとおり、一目均衡表はいろいろな線があり、見極めるのは非常に大変です。本来は、分析する日数をどうするかといった時間論、値幅がどれだけあるかを考える値幅観測論、波の形から次の動きを考える波動論などを総合的に見る必要があります。指標はあくまでも参考にすぎないので、個別株の内容を考えながらよく考えて判断するようにしましょう。

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