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押し目買い、戻り売りをする際のポイント

押し目買い、戻り売りをする際のポイント

株式投資は、長期的に株式を保有して利益を出す方法の他、短期的に売買を繰り返して利益を得る方法があります。今回は、短期的に売買する際に有効な「押し目買い」と「戻り売り」をする際のポイントについて解説します。

押し目買いとは

押し目買いとは、一定の株価周期の中で、一時的な底値に近づいた状態で購入する方法です。

株価というものは、どんな優良銘柄でも常に上がり続けるということはなく、上下しながら価格が形成されます。当然ながら、株価が安くなれば買いたいと思う人が増え、結果的に株価は上がりますし、株価が上がれば売って儲けたいという人が増えるので、売る人が増え、価格が下落するという動きがあるからです。

そこで、このような上下する価格の波をうまく利用して、株価が下がった時点で購入するのが「押し目買い」というわけです。株価が下落することを「押す」ということもあるため、「押し目買い」と言われています。なお、「押し目買い」という用語は、株式だけでなく債券や為替など価格相場があるもので一般的に用いられています。

戻り売りとは

戻り売りとは、下落基調が続いている中で、一時的に上昇した時点で売却する方法です。調整の戻りを待って売りを入れることから「戻り売り」と呼ばれます。

下落トレンドが続いている場合、ジリジリと株価が下がり、含み損が発生しがちですが、下落トレンドにおいても、一時的に上昇する場面は必ずあります。そこをすかさず狙って売却し、さらに下落した時点で購入すれば、下落相場でも一定の利益を上げることができます。

戻り売りは、押し目買いと同様に株式の波を利用した基本的な投資戦略になります。ただ、上昇局面と異なり、一方的な下落トレンドでは戻りを作らない場合もあるので、注意が必要です。

株価の上げ止まり、下げ止まりを見つける方法

それでは、「押し目買い」や「戻り売り」をどのように判断するのかというと、一般的には、移動平均線や一目均衡表が使われます。

一目均衡表は難しいので、今回は移動平均線について紹介しましょう。一般的な株価チャートでは、いわゆるローソク足と呼ばれる株価のグラフの他に、出来高の棒グラフと緩やかな線である移動平均線が描かれています。

移動平均線とは、一定期間の株価の終値を平均化したグラフです。5日の移動平均線であれば、5日間の株価を足して5で割るわけです。株価を平均化することで、細かな波を吸収し、トレンドを把握しやすくします。

それと共に、この線が投資家の抵抗ラインとなります。つまり株価は、移動平均線に近づいたり離れたりする動きを繰り返す傾向があるので、その動きから移動平均線に近づいた時点で買いあるいは売りをすることで、価格変動による利ザヤを取ることができるということです。

初心者が押し目買い、戻り売りを行う際の注意点

株価には波があるといいましたが、株価が下がった時点なら必ず買ってよいというわけではありません。

上昇相場での押し目買いの場合、基本的には移動平均線に近づいた時点で購入するわけですが、株価が移動平均線を割り込むことも当然あります。これを「デットクロス」と言って、下降トレンドへの転換点とされます。この時に買ってしまうと、そのままズルズルと株価が下がっていくということにもなりかねません。

したがって、必ずしも底値にこだわるのではなく、慎重を期すなら、移動平均線から少し上昇した時点で購入した方が安全と言えます。戻り売りで注意すべき点としては、戻り幅以上の急激な下落ということがあるので、一定のペースを守って上下しているかを見定める必要があります。

このように、押し目買い、戻り売りという手法は、相場環境にあまり影響を受けずにコンスタントに利益を上げることができるので、投資の基本として必ず覚えておくべき手法といえます。押し目買い、戻り売りのポイントをしっかり押さえて取引していきましょう。

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